第32回
新天町20周年記念新天まつり

■新天町は、戦争の焼け跡がなお残る1946(昭和21)年10月15日に産声を上げた。「町に活気と笑顔を取り戻そう」と博多商人たちが立ち上がった日から幾年月。1965(昭和40)年の秋、晴れて創業20周年の大きな節目を迎えた。
 「新天まつり」は新天町創業の大売り出しをきっかけにスタート。毎年趣向を凝らした催しで人々に驚きや笑顔を届けてきた。これまでは、創業記念日の10月15日に合わせて毎年10月に行ってきたが、”成人”の20周年記念は、盛大な催しにするため、時期をずらして11月25日から28日まで行われた。
 24日の正午からは前夜祭。広報車とバトンガールを先頭に店主たちは全員が紋付き羽織、はかま姿の正装でパレード。総勢250人が支えてくれた福博の市民に感謝の意を表した。20年間、過ぎ去ってみれば平坦な道のりのようでも、山があり谷があった。上浜口町(博多区中呉服町)から新天町の約3キロを練り歩きながら、各店主それぞれの胸に感慨が沸いたことだろう。その列に赤いベレー帽、紺のセーターでそろえた女性従業員の列が続く。沿道に華を添えた。
 26日と27日は、新天町の南北の両通りで郷土芸能大会。荒踊り(佐賀県武雄)、阿波踊り(徳島県)、門司ヶ関太鼓(北九州市門司)などが登場し、大いに盛りあがった。
 2006(平成18)年には、”還暦”を迎える。60周年を目前にますますパワーがみなぎる新天町に期待したい。

 

   
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