第31回
創業35周年記念新天まつり

■1981(昭和56)年10月25日、新天町のメルヘン広場は芸術一色に染まった。24日から26日まで行われた創業35周年記念「新天まつり」の特別アトラクションで、「芸術は爆発だ!」でおなじみの日本美術界の奇才・岡本太郎画伯が登場。自身の名言通り、熱っぽいイベントとなった。
 25日13時から同広場特設ステージで、現代美術についてトークイン。訪れた人から次々と質問や意見が飛び出せば、画伯は当意即妙にそれを受けて語り続けた。
 画伯のアートパフォーマンスは、さすがにダイナミック。即興で縦0.9 、横1.8 の大キャンバスに赤、青、黄など鮮やかな原色を奔放に躍らせ、自身で言う「芸術書道」で「挑む」と描いてみせた。
 また、角がついた鐘のような自作の立体作品をガンガンとたたきながら「打つ個所により発する音色が違う。これが芸術なのだ」と説くなど、画伯らしいステージに、通行する人の足も止まった。ステージ横では、オリジナルデザインのチャリティー商品を販売。商品に画伯がサインをするとあって、長い列ができたという。
 よほど気分が乗る催しだったらしく、後日、画伯から会場で描いた芸術書道の2倍はある大作が記念として、新天町事務所に送られてきた。現在、この作品は新天町の宝として、社員食堂の壁に飾られ、多くの人の目を楽しませている。

 

   
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