第33回
装いも新たに心機一転

■『リフレッシュ成る 通路も含め冷暖房 外装もモダンな欧州風 4億円かけ化粧直し 巻き返す新天町 浮揚かけイメチェン』。少々仰々しいこの言葉は、新天町の環境整備事業完成を報じる西日本、フクニチ、朝日、毎日新聞各紙の見出しを並べたもの。1978(昭和53)年11月27日、新しく生まれ変わった新天町。見出しからその新しさや意気込みが伝わってくる。
 改装について新天町公社の中村社長は「これからの課題は新天町にいこいと遊びの広場を造ることだ。困難な点もあるが、ぜひ実現させたい」(同11月19日付西日本)と晴れやかに語っている。
 その年の6月19日の着工以来、急がれていた同事業が実を結び、ようやく迎えた落成式。南北両通りには冷暖房が設置され、道路に面した商店の周囲には幅1.8メートルのオーニング(雨よけ)が取り付けられた。これを機に、まちまちだった看板もあんどん式の電飾に統一。通路の天井の色は濃いグリーン、壁面と軒先は、白と茶を基調にした色に塗り替えられた。窓も飾り手すりが付いて欧州風に変身。快適でモダンな造りとなった。
 総工費4億2000万円。落成式は27日午前11時、南北両通り東側入り口で関係者が紅白のテープを切り、午後には披露パーティーが行われた。
 装いも新たにした日から26年。ピカピカだった外観も歳月を経て深みが増した。激しい天神商戦の中で、古くて新しいショッピング街として独自のカラーを貫く新天町。今日も多くの人が ”この街”を訪れる。

 

   
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