第40回
来町された皇族

■芸能人では大村崑さん、柏原芳恵さん、渡哲也さん、舘ひろしさん、ミス・ユニバース世界第3位伊東絹子さん、西鉄ライオンズの大下弘さんなど、新天町には多くの著名人が訪れてきた。今回は、特にお目にかかる機会が少ない皇族が相次いでおいでになった1956(昭和31)年と57年を振り返ってみよう。
 56年4月10日は現天皇陛下の弟義宮さま(後の常陸宮さま)、57年4月8日は同妹清宮さま(後の島津貴子さん)、6月25日は三笠宮妃殿下が来町された。清宮さまと義宮さまは九州旅行の途中に、三笠宮妃殿下は「救ライの日」(現「ハンセン病を正しく理解する週間」)の大会に出席するために来福され、立ち寄られた。
 それぞれ、新天町の新天会館で人形師たちによる博多人形製作の実演を見学された。義宮さまは博多人形の名人・小島与一さんの説明に興味深く耳を傾け、作業工程を繰り返してご覧になった。清宮さまは人形に彩色を施す工程で「まあ、すてき」と目を細め、しばらく立ち止まり感激しきり。三笠宮妃殿下は、子どもをおぶった愛らしい人形を気に入った様子で、ほほ笑みながら説明を受けられた。
 皇族が新天町内を進まれるたびに、姿を見ようと集まった大勢の人が道いっぱいに広がり、後をついて回ったという。

 

   
新天町物語TOP

Copyright(c)2000-2005 SHINTENCHO All Right Reserved
inserted by FC2 system