第38回
ご成婚奉祝結婚風俗ショー

■「紀宮さま婚約内定」。2004年12月30日、日本全国がおめでたいニュースに沸いた。天皇家の長女紀宮さまと東京都職員黒田慶樹さんはそろって会見、婚約内定に至った経緯や感想などを述べられた。
 今から47年前の1958(昭和33)年11月27日の日本もお祝いムード一色に染まった。この日、宮内庁が現在の天皇、皇后両陛下のご婚約を発表。皇太子妃には長い皇室の慣例を破り、民間から正田美智子さんが選ばれ、日本全国津々浦々までミッチー(美智子さまの愛称)に熱狂した。翌年の4月10日に行われた”世紀のご成婚”は、テレビの爆発的普及をもたらした。
 新天町では、4月3日の午前11時から新天会館で『奉祝行事』を催す。美智子さまと顔が似ているだけではなく、上品さと教養も兼ね備えた女性を選ぶ「ミッチー・コンクール」で幕明け。郷土史家・佐々木滋寛、日本画家・祝部至善さんらを審査員に迎え、ミス・ミッチーを選出する。
 4日と5日は、新天会館で結婚衣装着付けの実演を公開。ご成婚当日、美智子さまが召されるのと同じタイプの十二単を松竹映画京都撮影所から借り出して展示し、大きな話題を呼んだ。
 メーンイベントは4日午後2時からの「結婚風俗大行列」。ミス・ミッチーとアルバイト学生が扮した平安王朝時代の花嫁花婿がオープンカーで新天町内をパレード。さらに、古代、鎌倉、江戸、現代とさまざまな時代の結婚衣装に身を包んだ6組のカップルが登場し、訪れた人の歓声を浴びる。この催しは純粋なる「奉祝行事」として、大売り出しはしなかった。そんな新天町の心意気は、多くの人々に好感を持って迎えられたという。

 

   
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