2.有害紫外線防止目的で選ぶ日傘
最近は明確に有害紫外線防止を目的でお店に来られるお客様が増えました。
◆UV紫外線を通しにくい生地を選ぶ
紫外線を防ぐ(吸収する)生地はポリエステル(すけているものはダメ)、麻、綿の順です。紫外線を防ぐだけの目的ならばポリエステルの厚地の日傘がいいでしょう。※しかし熱を吸収するのは(さして暑い)のはポリエステルです。
◆黒、濃紺、こげ茶などの濃い色を選ぶ
色で選ぶと濃色のほうが薄色より紫外線を防ぎます。
※しかし、白や薄色が熱を伝えにくい(涼しい)。
◆UV加工の日傘を選ぶ
紫外線を防ぐだけなら厚地のポリエステルや麻や綿の日傘でかなりの紫外線を防ぎます。
しかし、残りの数%でも、有害な紫外線は防いだほうがいいといわれています。 その目的で生地に「UVカット加工」をした日傘が多くなりました。
◆傘の裏側の反射が少ない日傘を選ぶ
地面の照り返し、傘の裏側からの反射にも気をつければ裏面が濃い色のほうがいい。二重張りで表面が明るい色で裏面が濃い色が涼しさと紫外線防止の両方の機能を備えてるのかもしれません。
3.おしゃれな日傘
昔から日本人は生活の道具に様々に装飾を施し、大切に扱ってきました。 綿、麻、絹などの生地の加工は昔から日本のお手の物。日傘にもさまざまな加工をしてきました。様々なデザインの日傘ができていますから、ご自分のファッションに合わせて日傘を選ぶとさらに楽しいですね。
日傘の加工
ろうけつ染、藍染めさし子バテンレースエンブロイダリーレース、スウェーデン刺繍刺し子etc.
日傘の値段
◆傘の値段は生地、骨、中棒、手元、加工費の合計です。
日傘に限らず傘の値段はお値段は2000円くらいから10000円以上まで大きな幅があります。
その価格は生地、生地加工費、骨、中棒、手元、それに組み立て加工費の合計で決まります。中国製造の日傘が増えていますが、量産した特別安い日傘は、部品や素材などの各パーツの信頼度が低いものがあります。価格差で一番大きいのは生地と生地加工です。一般に綿や麻の自然素材が高価で、ポリエステルやポリエステル・綿が安いようです。涼しさを求めるのであれば自然素材を選んだほうがいいでしょう。(後述)
今年のパラソルの価格は4000円から8000円が主流のようです。
4.日傘の取り扱い、洗濯、しまうとき
●黒や濃色の日傘は色やけ、褪色にご注意ください。
日傘は過酷な太陽の下で使います。褪色(元の色が変色すること)が少ない染色を施していますが、紫外線の影響で色が薄くなってくるのはある程度仕方がないことです。傘を閉じたまま日光や蛍光灯の当たるところにおいておくと光が当たった部分だけが褪色することがあります。お気をつけ下さい。
●日傘の洗濯、クリーニング
木綿や、麻(防水していない日傘)はご自分で洗うことができます。お天気の日に、普通の洗剤でブラシやスポンジで手早く洗って、十分に水洗いし、水を切って、傘を広げた状態で陰干し(白は日なたでもいいです)します。
お天気の日に洗濯をするのは乾く時間が短くして色やけを防ぐことと、骨の錆が出ないようにするためと、乾いた後の仕上がりがいいからです。
晴雨兼用の防撥水している日傘
晴雨兼用傘の汚れは表面を軽く洗うくらいしかできません。普段からできるだけ手垢や油などがつかないようお使いください。
●おしまいになるとき
おしまいになる場所は室内の照明が当たらない、暗い場所に包装紙やハトロン紙にくるんでしまいます。室内の明るさでも長時間放置すると褪色(たいしょく)色やけすることがあります。ビニール袋には絶対入れてはいけません