山笠の「流」について
「流・ながれ」とはひとつの山笠を運営する単位です。太閤秀吉が1587年に行った「博多町割り」とよばれる博多の区画整理のさいに、道を挟んだ地域のことである。
「流・ながれ」とよばれはじめたのがいつからだったかは明確ではない。秀吉はその通り(流)ごとに地域の連帯意識、自治の精神を育てることを目論んで山笠を奨励したという。太閤町割のときにできた流は須崎流(大黒流)のほかに、呉服町流・東町流・西町流・土居流・石堂流・魚町流をあわせて7流であった。
かつては「大黒流」は「須崎流」とよばれいたが、博多のもうひとつのお祭り「博多松ばやし」で大黒天(大国主命・おおくにぬしのみこと)を出すことで、幕末ごろに「大黒流」と改名された。
山笠の手拭(てのごい)
山笠のときはてのごいの柄で山笠の階級をあらわすようになっている。
赤手ぬぐいは山笠すべてを取り仕切る重要なやくわりである。赤手ぬぐいをもらうことは町内のお世話をするのにふさわしいと認められたしるしで名誉なこととされる。
一般のかき手は毎年製作される流れのてのごいをする。
山笠たすき
山笠たすきはかき山の役割をあらわす。追い山馴らし、追い山のコース内で使用される。
鼻取り(青と白)台上がり(赤と白)交通(緑と白)前捌き(黄色と白)
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大黒流町名の推移
大黒流・寿通・山笠振興会役員の記録
当番
大黒流には12の町があります。
山笠の運営にはそれぞれの町が順送りで当番に当たります。
年次当番順表(平成15年現在)
川端町、須崎町三区、古門戸町二区、寿通、対馬小路二区、須崎町一区、対馬小路一区、下新川端町、麹屋番、古門戸町ー区、川端中央街、須崎町二区
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