筥崎宮の玉せせり
はこざきぐうのたませせり
正月3日


博多の祭りごよみは一月三日、筥崎宮の玉せせりで始まる。
正午すぎ、絵馬殿で玉洗いの儀式があり、神官が陰陽二つの玉を洗い清め、しらしめ油をたっぷりとそそぎ、境内にある末社の玉取り恵比須神社に移す。神事のあと、陽の玉一個が裸の少年群に渡される。
玉は少年たちから境内前の三叉路付近で箱崎、馬出両地区の青壮年たちの手に移り、たちまち激しい争奪戦になる。男たちは白い締め込み一本、すっぱだか。寒風の中に、肌から湯気をほとばしらせる肉弾戦のうち、約二〇〇メートルを互いにもみ進む。

やがて勝利者によって玉は高くかざされ、楼門に待つ神官の手に納められ、ここに陰陽二つの玉がめでたくそろって祭りを終わる。途中、玉をかざしたものは家門繁栄、また最後に岡部が勝てば、その年は豊作、浜部が勝てば大漁疑いなしと伝えられ、いずれにしても、めでたい新年の年占だ。

恵比須神社は豊漁豊作、商売繁盛をもたらすものとして漁業者、農業者、承認と広く信仰され、現今では筥崎宮の玉せせりが代表的存在として有名だが、明治中期までは博多の市中や筑前の浦々で盛んに行われた。
博多では町内ごとに祠(ほこら)や旧家に木球が伝えられ、少年たちがもって家々をことほぎ回った。もらった銭でせんべいや焼き芋を買った思い出は古老たちの記憶に懐かしいが、今でも中央区福浜や宗像郡福間町に、その名残を見ることができる。いずれも神霊の宿る玉に触れることで一年の息災を願うものだ。

  江頭光さんの記述より抜粋(画文集博多慎風土記福岡文化連盟)




行事 時間等は筥崎宮にご確認ください。

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